¡Olé! Make

全体的に備忘録。

備忘録作成までの経緯

はじまり

皆様は「VOCALOID(ボーカロイド)」をご存じだろうかだと思う。 実際の所、ボカロを含めた音声合成、ないし歌声合成ソフトはゴマンとあり、どれがどれだか分からん諸兄も多いことだろう。 かつて我もVOCALOIDでの曲作りに挑戦したが、哀れ青年はただの1曲も世に出すことは無く挫折してしまったのであった。

Synthesizer Vとの出会い

さて、去る2022年の末にある動画を見つけた。

www.nicovideo.jp

www.nicovideo.jp

このソフトは「Synthesizer V」と呼ばれる。細かい技術はよくわからないが、最近流行りのAIを使用し、いわゆる「調声」を行うというすげーものらしい。とりあえず聞いてみた。

すげー(語彙力)

かつて初音ミクガイアの夜明けし、巡音ルカで狂喜しIA(イア)で乱舞、NEUTRINOで「もうこれでいいんじゃないかな」と思っていたが、それらをはるかに超えるクオリティを感じるとんでもない代物だった。
(もちろんこれは「より人間っぽいのが好き」という個人の主観からであり、その他が劣っていることを指す訳では無い)

Synthesizer Vについては以下のURLを参照されたし。

www.ah-soft.com

いざ「ボカロP(語弊あり)」になるためにリハビリ

で、買っちったわけである

これが2023年の1月頭のことであった。最終的には曲も含めて自作するのが目標だが、まずはリハビリが必要であった。所謂運動不足で鈍り切った体にはジョギングも毒である。
それから毎日猿のようにいじくり回し、2月末には3曲ほどのカバー音源が完成していた。このように何かを作るのは実に10年ぶりである。なかなかどうしてよいものだ。ここまでは何の問題も無かった。

予定が狂い始める

さてせっかくなのでこれをニコニコ動画にでもアップしようとしたが、そうなると動画もつけたくなる。しかし大層な動画を作成するスキルは無い。そこで先達に習い、ソフトの画面をキャプチャーしてお茶を濁そうとした。

動画のキャプチャーには「スーパーアマレココ」を使用。

www.amarectv.com

これでSynthesizer Vの作業画面を再生したものをそのままキャプチャーした。よく分からん画像1枚などという絵面よりははるかにましである。

キャプチャーした動画と音声を結合するため、動画編集ソフトは「AviUtl」を使用。

spring-fragrance.mints.ne.jp

このあたりのソフトはかつて使ったことがあったので、幸いにも作業時間はそこまでかからなかった。

さて、改めて作成した動画を見返してみると、なんともパッとしない。すこぶる地味である。せかっくなので打ち込みや調整についての解説なんぞもつけてはどうかと思い立った。AviUtlなら諸々の編集も可能である。

当初は解説箇所が表示されたらテキストを挿入するつもりであった。しかしその序盤で「どこのことを言ってるか分からんな」となり、さっそく挫折の兆しが見えた

あるスクリプトとの出会い

AviUtlは「プラグイン」や「スクリプト」といった拡張機能を導入することで、より高度な編集をより簡単に行えるようになる。らしい。あいにくそこまで使い倒したことは無い。

AviUtlについての説明等は先達の表したありがたい情報群に丸投げする。

sosakubiyori.com

さて、ひとまず必要になった機能は「テキストと解説箇所を結んでわかりやすくする線的なもの」であった。

本家の「拡張編集Plugin」にライン(移動軌跡)というものがある。ある点からある点までを結ぶ線もしくは矢印を、動画のフレームに合わせて自動で伸ばしてくれるスクリプトである。さっそく使ってみたが、残念ながらイメージに合わない。さらに線とテキストの位置調整もめんどくさい。もっとこう、解説動画でよくある「ニュバシイッ(?)」っとなる感じを簡単に…

あるやんけ

www.nicovideo.jp

おおよそ己の考えつく物事は先達が何かしら出しているものだと常々思って生きているが、やはり探せばあるものである。ちなみにこのような形態のアイテムを「引き出し線」と呼ぶらしい。また一つ賢くなった。

という訳でこちらも使ってみたが、なんとこれもイメージと少し違う。何が違うのかしばらく考えた所、どうやら我のイメージとしては、解説箇所をポイントするのではなく、「枠で囲む」ことを欲していたことが分かった。

一応このスプリクトは、ポイント部分を四角形にすることは可能であるが、そのサイズを任意に変更することは難しい。しかしそれ以外はベストマッチである。線をぬるぬる動かすことができる。これは良いものだ。

「無いのなら」

上記で紹介した「丸付折線テキストpd改造.obj」では、ポイント部分の図形を非表示にすることもできた。あとは「枠で囲む」部分を作ればよいだけである。その前に挙げた「ライン(移動軌跡)」は、2点間だけでなく、任意の点を与え、その点群を通る線つまり「四角形の枠」を作成することが可能である。ということは、「ライン(移動軌跡)」で解説箇所を囲み、「丸付折線テキストpd改造.obj」で邪魔にならない所に残りの引き出し線とテキストを表示、いい感じにアニメーションでもつけてやれば良い。作成方法を記載してみる。

  • 解説箇所のあるフレームに移動
  • 大まかに枠を描くため、4点分の座標を確認
  • ライン(移動軌跡)のアニメーション開始フレームを決定
  • ライン(移動軌跡)のアニメーション終了フレームを決定
  • ライン(移動軌跡)の中間点を2点分作成
  • あらかじめ決めておいた座標をそれぞれに入力
  • 動作チェック
  • 丸付折線テキストを任意の場所に配置
  • 丸付折線テキストのアニメーション開始フレームを…

くそめんどくさい

これはいかん。こんなことをしているとまた挫折してしまう。さてどうすればよいか。改めて他に良いスクリプトは無いか探してみたが、上記スクリプトに比べ「これは」というものは見つからない。それらしい物自体はあるにはあるが、残念ながら他のソフト関連の情報であり、AviUtlで使用できるものではない。さてどうしたものか…と立ち止まった時、悪魔のささやきが聞こえた

無いのなら作ればよい

まとめ

これは、歌声合成ソフトでカバー動画をアップするために、今の所終わりが見えないプログラミング沼にはまり込んだ哀れな人間の備忘録である。